ヨーグルトケーキを作りたいけれど、「水切りって面倒だな」と感じた経験はありませんか。水切りヨーグルトを用意する手間があると、気軽に作る気持ちがなかなか湧きにくいものです。
実は、ヨーグルトは水切りせずそのまま使っても、ふんわりとしたケーキに仕上げることができます。生地に含まれる粉類がヨーグルトの水分をうまく吸収するため、べちゃっとした仕上がりになる心配はほとんどありません。
この記事では、水切り不要で混ぜるだけのヨーグルトケーキの基本レシピから、炊飯器・ホットケーキミックス(HM)を使った作り方、ふんわり仕上げる3つのコツ、さらにアレンジの楽しみ方まで詳しく解説します。
水切り不要でもヨーグルトケーキはふんわり仕上がる
水切り不要でもヨーグルトケーキがふんわり仕上がる理由は、生地に使う粉類がヨーグルトの余分な水分を吸収してくれるからです。粉とヨーグルトのバランスさえ守れば、水切りしなくてもしっとり・ふんわりとした食感を出せます。水切りは濃厚なチーズケーキ寄りの仕上がりを目指す場合には有効ですが、さっぱり軽いヨーグルトケーキなら省略して問題ありません。

水切りが不要な理由は生地の粉比率にある
市販のプレーンヨーグルトには、製品100gあたり約87〜90g前後の水分が含まれています。一見すると水分が多すぎるように思えますが、生地に薄力粉やホットケーキミックスを加えると、これらの粉類がヨーグルトの水分をしっかり吸い込む働きをします。
小麦粉に含まれるでんぷん質は加熱前から水分を保持する性質があり、焼成中にさらに糊化(こか)することで生地全体をまとめます。つまり、ヨーグルトそのままの水分量でも、粉の量を適切に合わせれば生地がきちんと固まり、べちゃっとした仕上がりになりません。
水切りを行うのは、ヨーグルトの水分(ホエイ)を事前に抜くことで、より濃厚でチーズケーキに近い食感を目指すためです。水切り不要レシピは粉の力を借りて水分バランスを整えるため、工程をひとつ省けます。
ヨーグルトの水分量と粉のバランスで食感が決まる
ヨーグルトケーキの食感は、ヨーグルトの量と粉の量のバランスで大きく変わります。目安としては、ヨーグルト400g(1パック)に対して粉類を100〜200g程度使用するのが基本です。
粉の量が少ない(100g前後)と水分が多めに残り、しっとり・もっちりした仕上がりになります。反対に粉を多く使う(200g前後)と、しっかりとした食感でスポンジケーキに近い仕上がりになります。どちらが正解ということはなく、好みに合わせて調整するのがポイントです。
初めて作る場合は、ホットケーキミックスを200g使うレシピから試すと失敗しにくく、扱いやすいでしょう。慣れてきたら粉の量を調整して、自分好みの食感を探してみてください。
水切りあり・なしで味と食感はどう変わるか
水切りありのヨーグルトケーキは、ヨーグルトの水分(ホエイ)をしっかり取り除いた濃厚な乳味が特徴で、チーズケーキに近いずっしりとした食感になります。なめらかでクリーミーな仕上がりを求めるなら、水切りを行うほうが向いています。
一方、水切りなしのヨーグルトケーキは、ヨーグルト本来の軽い酸味とさっぱりした後味が楽しめます。食感はふんわり・しっとりで、重さを感じない食べやすい仕上がりです。
本記事では、この「水切り不要・さっぱり軽い仕上がり」のレシピを中心に解説します。濃厚チーズケーキ寄りの作り方を知りたい方は、水切りヨーグルトを使ったレシピを参照してください。
基本の混ぜるだけヨーグルトケーキ
基本の混ぜるだけヨーグルトケーキは、材料をボウルひとつで順番に混ぜるだけで生地が完成します。特別な道具や高い技術は必要なく、オーブンひとつあれば誰でも作ることができます。まずはこの基本レシピをマスターして、仕上がりの感覚をつかんでみてください。

材料(直径18cmまたは炊飯器3合分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| プレーンヨーグルト(無糖) | 400g(1パック) |
| 卵 | 2個 |
| 砂糖 | 60〜80g |
| ホットケーキミックス | 200g |
| サラダ油 | 大さじ2 |
| レモン汁(任意) | 大さじ1 |
砂糖の量はお好みで調整してください。甘さ控えめにしたい場合は60g、しっかり甘めに仕上げたい場合は80gが目安です。レモン汁はなくても作れますが、加えるとさっぱり感が増して食べやすくなります。
混ぜる順番と生地の作り方
生地を作る際は、材料を加える順番を守ることで均一に混ざりやすくなります。以下の手順で進めてください。
- ボウルに卵を割り入れ、砂糖を加えてよく混ぜます。泡立て器でしっかり混ぜ合わせ、砂糖がなじんだら次のステップへ進みます。
- ヨーグルトをそのまま(水切りせず)加え、全体が均一になるまで混ぜます。このとき、ヨーグルトが室温に近い状態だとなじみやすくなります。
- ホットケーキミックスをふるいながら加え、粉けがなくなる程度に混ぜます。混ぜすぎるとグルテンが出て固くなるため、ざっくりと大きく混ぜるイメージで行います。
- サラダ油とレモン汁(使う場合)を加え、全体が均一になるまで軽く混ぜたら生地の完成です。
生地はとろとろとした状態で問題ありません。固さが気になる場合は、粉が多すぎないか確認してみてください。
焼き時間と確認のポイント
オーブンを180℃に予熱し、生地を型に流し込んだら40〜50分を目安に焼きます。焼き時間は使用するオーブンの機種や型の大きさによって多少前後するため、目安として使いながら様子を見てください。
焼き上がりの確認は竹串で行います。ケーキの中央に竹串をさして引き抜き、生地が付いてこなければ焼き上がりのサインです。竹串に生地が残る場合は、5〜10分ずつ追加で焼いて再確認します。
表面が早く焼けすぎる場合は、アルミホイルをふんわりかぶせて焦げを防いでください。また、焼き終わったあとも型に入れたまま粗熱を取ることが大切です。熱いうちに型から外そうとすると崩れやすくなります。炊飯器で作る場合は、次の章で詳しく説明します。
炊飯器でつくるヨーグルトケーキ
炊飯器を使えば、オーブンなしでヨーグルトケーキを作ることができます。温度管理が不要で、スイッチを押すだけでムラなく火が通るため、初めてケーキを作る方にも向いています。材料を混ぜて炊くだけなので、工程はとてもシンプルです。

炊飯器がおすすめな理由
炊飯器でヨーグルトケーキを作る最大のメリットは、オーブンが不要な点です。オーブンの予熱や温度設定を考えなくてよいため、準備が楽になります。
また、炊飯器は内部が密閉された構造のため、生地全体に均一に熱が伝わりやすく、焼きムラが出にくいという特徴があります。水分も逃げにくいため、しっとりとした仕上がりになりやすいのも利点です。
初めてヨーグルトケーキに挑戦する方や、オーブンを持っていない方にとっても気軽に試せる方法です。
炊飯器レシピの手順
基本レシピと同じ材料で作れます。以下の手順で進めてください。
- 基本レシピの手順1〜4と同様に生地を作ります。
- 炊飯釜の内側にサラダ油(分量外)を薄く塗り、生地を流し込みます。底や側面に油を塗っておくと、焼き上がり後に取り出しやすくなります。
- 通常炊飯モードでスイッチを入れます。「ケーキモード」がある機種はそちらを使うと安定して仕上がります。
- 炊飯が終了したら竹串で中央をさして確認します。生地が付いてこなければ完成です。
炊飯器の機種によって加熱時間や火力が異なるため、1回の炊飯で仕上がらない場合は追加炊飯を行います。また、一部の炊飯器では安全装置が働いて炊飯が途中で止まることがあります。その場合は保温モードを利用せず、再度炊飯スタートを押して追加加熱してください。
炊き上がりの確認と注意点
竹串を中央に刺して、生地が付いてこなければ焼き上がりです。1回の炊飯で竹串に生地が残る場合は、さらに1〜2回追加炊飯を行います。
容量については、5.5合炊き以上の炊飯器が扱いやすくおすすめです。3合炊きの炊飯器を使う場合は、材料をすべて半量にして作ってください。生地が釜の半分以上になると吹きこぼれる可能性があります。
焼き上がったら釜ごと逆さにしてケーキを取り出し、粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やすと切りやすくなります。
ホットケーキミックスで作るヨーグルトケーキ
ホットケーキミックス(HM)を使えば、薄力粉・ベーキングパウダー・バニラエッセンスを個別に用意しなくても1袋で代用できます。計量の手間が減り、ふくらみやすい生地が手軽に作れるため、初心者でも失敗しにくいのが特徴です。

HMを使うと何が変わるか
薄力粉でヨーグルトケーキを作る場合は、ベーキングパウダーを別途計量して加える必要があります。HMにはあらかじめベーキングパウダーが含まれているため、計量するのはHM1袋だけで済みます。
さらに、HMにはバニラのような風味がもともとついているため、バニラエッセンスも不要です。材料がシンプルになるぶん、準備の時間が短くなります。また、ベーキングパウダーが均一に配合されているためふくらみも安定しやすく、初心者にとってミスが起きにくい材料です。
HM活用の基本レシピと手順
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| ホットケーキミックス | 200g |
| プレーンヨーグルト(無糖) | 400g |
| 卵 | 2個 |
| 砂糖 | 大さじ2〜3 |
| サラダ油 | 大さじ2 |
HMにはすでに砂糖が含まれているため、追加する砂糖の量は控えめにします。甘さを強くしたい場合は大さじ3、控えめにしたい場合は大さじ2を目安にしてください。
作り方は基本レシピと同様です。卵と砂糖を混ぜてからヨーグルトを加え、HMをふるい入れてざっくり混ぜ、最後にサラダ油を加えます。生地を型または炊飯釜に流し込み、オーブン180℃で40〜50分、または炊飯器で通常炊飯モードで焼きます。
HMケーキをしっとり仕上げるひと工夫
HMを使ったケーキで失敗しやすいのが、混ぜすぎによる固い仕上がりです。粉けがなくなったら混ぜるのをやめて、多少まとまり切れていない程度で止めるくらいがちょうどよいです。
サラダ油をしっかり加えることもしっとり仕上げる上で大切なポイントです。油分が生地の水分を保持する役割を果たし、焼き上がりのパサつきを防いでくれます。
また、レモン汁を大さじ1加えると、さっぱりとした後味になり、ヨーグルトの風味がより引き立ちます。お好みで試してみてください。
ふんわり仕上げる3つのコツ
ヨーグルトケーキをふんわり仕上げるには、材料の温度・混ぜ方・冷やし方の3点が特に重要です。この3つを意識するだけで、仕上がりの差が大きく変わります。難しい技術は不要なので、ぜひ次回から試してみてください。

ヨーグルトと卵を室温に戻してから使う
冷蔵庫から出したばかりのヨーグルトや卵をそのまま使うと、生地全体の温度が下がって材料がうまくなじまなくなります。卵が冷たいと砂糖との乳化がうまくいかず、生地にダマができやすくなります。ヨーグルトが冷たすぎると、他の材料と混ざりにくく生地がまとまりにくくなります。
作り始める15〜20分前には冷蔵庫から取り出して、室温に戻しておくようにしましょう。特に冬場は室温自体が低いため、少し早めに取り出しておくと安心です。
混ぜすぎず、粉けがなくなったら止める
粉類を加えてから混ぜすぎると、小麦粉のグルテンが過剰に発生して生地が固くなります。粉を加えたあとは、ゴムベラやスプーンで底からすくい上げるようにざっくりと混ぜるイメージで行います。
ホットケーキミックスを使う場合は特に注意が必要です。HMに含まれるベーキングパウダーは混ぜすぎると炭酸ガスが抜けやすくなり、ふくらみが弱くなる場合があります。粉けが見えなくなったらその時点で混ぜるのを止めてください。
多少混ぜ残しがあるくらいのほうが、焼き上がりはふんわりしやすくなります。
焼いたあとは型のまましっかり冷ます
焼き上がったケーキは、熱いうちに型から外そうとすると崩れることがあります。まず型に入れたまま粗熱をとり、ケーキが落ち着いてから型を外すようにしてください。
粗熱が取れたら、ラップをかけて冷蔵庫で1時間以上冷やします。冷やすことで生地がしまって切りやすくなり、口当たりも落ち着いてなめらかになります。焼きたてより冷やしたほうが味がなじんで食べやすく感じる方が多いです。
急いで食べたい場合は、粗熱が取れた段階で食べても問題ありませんが、しっかり冷やしたほうがヨーグルトケーキの持ち味がより活きます。
アレンジの楽しみ方
ヨーグルトケーキは基本の生地がシンプルなため、さまざまなアレンジが楽しめます。フルーツを混ぜたりトッピングを変えたりするだけで、見栄えも風味もがらりと変わります。食材の組み合わせで何通りもの味が楽しめるのが、このケーキの魅力です。

フルーツや缶詰を混ぜ込む
ブルーベリー・りんご・バナナ・いちごなど、好みのフルーツを生地に混ぜ込むと彩りが増し、食べ応えも出ます。生のフルーツはそのまま加えてよいですが、水分が多い果物(いちごなど)は少量にとどめると生地がゆるくなりすぎません。
缶詰のフルーツ(パイナップル・みかん・桃など)を使う場合は、シロップをしっかり切ってから加えてください。水分が多い状態で加えると、生地のバランスが崩れてベチャつきの原因になります。軽くキッチンペーパーで水気を押さえるとより安心です。
りんごは小さく切って砂糖をまぶして軽く炒めてから混ぜ込むと、甘みが増して仕上がりがよくなります。
ジャムやはちみつでトッピングする
焼き上がったケーキの表面にジャムを薄く塗るか、食べる直前にはちみつをかけるだけで、見栄えが一気によくなります。特別な技術は不要で、ナイフやスプーンで塗るだけで完成します。
いちごジャムやブルーベリージャム、アプリコットジャムなど、酸味のあるジャムはヨーグルトの風味とよく合います。甘すぎず、ケーキの軽い後味を活かしてくれます。
はちみつはレモン汁と組み合わせてかけるのもおすすめです。さわやかな酸味と甘みのバランスがよく、飽きのこない味になります。
チョコや抹茶で変化をつける
板チョコレートを刻んで生地に混ぜ込むと、焼き上がり後にチョコがとろけた部分ができ、食べごたえが増します。ビターチョコはヨーグルトの酸味とのバランスがよく、甘さが上品にまとまります。ミルクチョコの場合は甘みが強くなるため、追加する砂糖をやや控えめにするとバランスが整います。
抹茶パウダーを加える場合は、HMや薄力粉と合わせてふるい入れます。抹茶の量は5〜10g程度が目安で、多すぎると苦みが強くなるため調整してください。和風のやさしい風味になり、あんこと一緒に食べるのもよく合います。
ヨーグルトは乳酸菌を含む発酵食品として日常的な食生活に取り入れやすい食品です。腸に届く食べ物として日々の食事の中で活用されており、腸活に役立つ食べ物についても情報をまとめています。腸活に関心のある方は、あわせてご覧ください。
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まとめ
ヨーグルトケーキは、水切りをしなくても生地の粉類が水分を吸収してくれるため、プレーンヨーグルトをそのまま使ってふんわりしっとりと仕上げることができます。炊飯器やホットケーキミックスを活用すれば、オーブンや複数の材料を用意しなくても手軽に作れます。材料の温度管理・混ぜすぎない・しっかり冷ますという3つのコツを意識すれば、初めてでも失敗しにくくなります。フルーツやチョコ、抹茶などで自由にアレンジできるのも、このケーキの楽しさのひとつです。

