「ラクトロンとミヤリサン、結局どっちがいいの?」ドラッグストアの棚の前で、そう迷ったことはありませんか。胃もたれや消化不良が気になるときはラクトロン、便秘やお腹の張りが続くときはミヤリサンが選びやすい目安になります。この記事では、症状別の使い分け表と、それぞれが向く人・向かない人を確認していきます。
症状で選べば、もう迷いません
「結局どっちを選べばいいの」と感じている方へ、まず結論からお伝えします。胃もたれ・消化不良にはラクトロン、便秘やお腹の張りにはミヤリサンが選びやすい入り口です。下の表で、自分の症状と照らし合わせてみてください。
症状別の使い分け表
| 症状 | 選びやすい製品 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 胃もたれ・消化不良 | ラクトロン | 消化酵素を配合 |
| 食べ過ぎ・胸つかえ | ラクトロン | 消化酵素を配合 |
| 便秘・軟便 | ミヤリサン | 酪酸菌(宮入菌)を配合 |
| お腹の張り(腹部膨満感) | ミヤリサン | 酪酸菌(宮入菌)を配合 |
どちらも「整腸(便通を整える)」という効能は共通していますが、配合されている成分と得意分野が違います。両方の症状がある場合は、まず気になる方の症状から試すのが選びやすい方法です。
2製品の分類・製造元・主成分
| 項目 | ラクトロン錠 | 強ミヤリサン(錠) |
|---|---|---|
| 分類 | 指定医薬部外品 | 指定医薬部外品 |
| 製造販売元 | 明治薬品株式会社 | ミヤリサン製薬株式会社 |
| 主成分(1日量) | 有胞子性乳酸菌120mg・消化酵素2種 | 宮入菌末270mg |
| 服用できる年齢 | 5歳以上 | 5歳以上 |
どちらも医薬品ではなく、指定医薬部外品に分類される整腸薬です。整腸薬全体の分類や選び方は整腸剤とは?効果・種類・選び方にまとめています。有効成分の系統が違うため、次の章からそれぞれの特徴を見ていきます。
ラクトロンが向く人
ラクトロンが向くのは、胃もたれや消化不良、食べ過ぎで胸がつかえるような症状がある方です。有胞子性乳酸菌と2種類の消化酵素が配合されており、消化を助ける方向ではたらきます。
消化を助ける成分が中心なので、食後の重さに向く
ラクトロン錠には、膵臓性消化酵素TAとビオヂアスターゼ1000という2種類の消化酵素と、熱や酸に強い有胞子性乳酸菌が配合されています。公式情報として認められている効能・効果は、消化促進、消化不良、食欲不振、食べ過ぎ、胃もたれ、胸つかえ、消化不良による膨満感、そして整腸・軟便・便秘です。消化を助ける成分が中心のため、食後の重さやもたれが気になる方に選ばれやすい製品といえます。
「効果なし」と感じやすい理由
「効果なし」と感じる理由の多くは、症状と成分のミスマッチです。ラクトロンは消化促進が軸のため、便秘そのものが主な悩みの場合は変化を感じにくいことがあります。効き方には個人差があり、数日で体感する方もいれば、1〜2週間ほど様子を見て初めて変化に気づく方もいます。1ヵ月ほど続けても症状がよくならない場合は、服用を続けず医師や薬剤師に相談するタイミングです。
ラクトロンが向かない人
便秘やお腹の張りが主な悩みで、消化不良の自覚がない方には、ラクトロンよりも酪酸菌を配合したミヤリサンのほうが合っている可能性があります。また、薬でアレルギー症状が出たことがある方は、服用前に確認が必要です(相談先は「迷ったときの決め方」で触れます)。
ミヤリサンが向く人
ミヤリサンが向くのは、便秘や軟便、お腹の張りが続く方です。主成分の酪酸菌(宮入菌)が腸内で有機酸を作り、腸の働きを整える方向ではたらきます。
酪酸菌が中心なので、便秘とお腹の張りに向く
強ミヤリサン(錠)の主成分は宮入菌末で、15歳以上の1日量(9錠)に270mg入っています。宮入菌は酪酸菌の一種で、腸に届いて酪酸などの有機酸を作り、腸内のバランスを整える方向にはたらきます。公式に認められている効能は、整腸(便通を整える)、軟便、便秘、腹部膨満感の4つです。便秘とお腹の張りの両方に効能があるのが、ラクトロンとの分かりやすい違いです。宮入菌がいつから、どのように働くかはミヤリサンの効果はいつから?宮入菌の働きで詳しく解説しています。
強ミヤリサン(錠)と新ミヤリサンアイジ整腸薬の違い
ミヤリサン製薬が市販している宮入菌の整腸薬は2種類あります。大人が選ぶのは「強ミヤリサン(錠)」で、指定医薬部外品の錠剤です。もうひとつの「新ミヤリサンアイジ整腸薬」は第3類医薬品の顆粒で、宮入菌にビタミンB2とB6を加えたもので、生後3ヵ月以上の乳幼児から服用できます。効能は大人用と同じ4つです。店頭やオンラインで大人用を探すときは「強ミヤリサン」の表記を目印にしてください。
ミヤリサンが向かない人
胃もたれや消化不良、食欲不振が主な悩みの方には、消化酵素を配合したラクトロンのほうが合いやすい傾向があります。1ヵ月ほど服用しても症状がよくならない場合は、いったん服用をやめて成分の系統を見直す時期です。
迷ったときの決め方
「飲み始めたけれど合っている気がしない」というときの決め方を紹介します。乗り換えの目安と、服用時に注意したい点を確認しましょう。
合わないサインと乗り換え先
1ヵ月ほど続けても便通や胃もたれの変化を感じない場合は、成分の系統を変えてみるのがひとつの方法です。ラクトロンで変化がなければミヤリサンへ、逆にミヤリサンで変化がなければラクトロンへと、消化酵素系と酪酸菌系を入れ替えて試す方法があります。ビフィズス菌や乳酸菌を配合したビオフェルミンのような製品も選択肢のひとつですが、菌の種類が異なるため、まずは自分の症状に近いタイプから試すのが選びやすい順番です。他の整腸薬も含めて症状別に見比べたい方は整腸薬の症状別比較が参考になります。
飲み合わせと服用時の注意
すでに医師の治療を受けている方や、他の薬を服用中の方は、ラクトロン・ミヤリサンどちらも服用前に医師または薬剤師に相談してください。年齢によって1回あたりの服用量が決まっているため、子どもに飲ませる場合は保護者の指導のもとで用法を守ることが大切です。強い腹痛や発熱を伴う場合や、下痢や便秘が2週間以上続く場合は、市販薬だけで様子を見ず早めに医療機関を受診しましょう。
医薬品で補えない毎日の腸内ケア
整腸薬は、今つらい症状を和らげるための存在です。毎日の腸内環境そのものを育てるのは、食事や生活習慣の役割になります。ここでは、薬とセルフケアの役割の違いを見ていきます。
整腸剤と日常ケアの役割の違い
ラクトロンやミヤリサンのような整腸薬は、胃もたれや便秘といった今の症状に向き合うための製品です。一方で、発酵食品や食物繊維を日常的にとる習慣は、腸内環境を長い目で育てる方向のケアになります。症状が落ち着いたあとも、この2つを役割分担として意識すると続けやすくなります。
食事と習慣で腸内環境を整える基本
ヨーグルトや納豆、味噌などの発酵食品、野菜や海藻類の食物繊維は、腸内の善玉菌を育てる材料になります。加えて、水分をこまめにとる、軽い運動を続ける、睡眠のリズムを整えるといった生活習慣も、腸の動きに関わっています。毎日の食事すべてを変える必要はなく、いつもの食卓に1品足すところから始めれば十分です。具体的な食材は整腸作用のある食べ物の選び方で紹介しています。
とはいえ、発酵食品を毎日欠かさず用意するのは大変ですし、何種類もの菌をバランスよくとろうとすると、献立を考えるだけで疲れてしまう方も多いはずです。続けやすさを重視した選択肢があると、日々の負担は減らせます。
そうした「毎日の腸内ケアを無理なく続けたい」という方の選択肢のひとつが、THE MENEKIです。乳酸菌や酪酸菌など20種類以上の成分を1つのタブレットにまとめており、歯磨きのあとに2粒舐めるだけで続けられます。
よくある質問
ラクトロン・ミヤリサンについて、特によく寄せられる2つの疑問に答えます。
ラクトロン・ミヤリサンは長期間飲んでいい?
どちらも医薬品ではなく指定医薬部外品ですが、飲み続けてよいかどうかは体調次第です。用法・用量を守って1ヵ月ほど服用しても症状がよくならない場合は、いったん服用をやめて医師または薬剤師に相談するよう案内されています。症状が落ち着いたら、食事や生活習慣によるケアに切り替えていくのがひとつの目安です。
子どもや妊娠中でも飲めますか?
年齢による服用量は公式に定められており、ラクトロン錠と強ミヤリサン(錠)はどちらも5歳未満には服用させないことになっています(新ミヤリサンアイジ整腸薬は生後3ヵ月以上から)。子どもに飲ませる場合は、保護者の指導のもとで年齢に応じた量を守ってください。妊娠中・授乳中の服用について、両製品の公式情報に具体的な記載は見当たらないため、自己判断せずに医師または薬剤師に確認してから服用するのが安心です。
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まとめ
- 胃もたれ・消化不良が気になるならラクトロン
- 便秘・お腹の張りが続くならミヤリサン
- 1ヵ月ほど服用しても変化がなければ、系統を変えるか医師・薬剤師に相談
- 症状が落ち着いたら、食事や生活習慣で腸内環境を育てる段階へ
まずは今つらい症状に合う1本を選ぶところから、無理なく始めてみましょう。

