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「プラズマ乳酸菌」と「BLIS K-12(乳酸菌K-12)」、どちらもCMやサプリの成分表で見かけたことがあるけれど、「同じ乳酸菌なのに何が違うの?」「両方摂る意味はあるの?」と感じたことはありませんか。
この記事では、プラズマ乳酸菌とBLIS K-12それぞれの特徴・期待される働き・向いている人を比較しながら整理し、比較表で違いが一目でわかるようにまとめます。
難しい専門用語は噛み砕きながら、あなたの悩みに合わせてどちらを重視すべきかを一緒に確認していきましょう。
プラズマ乳酸菌とBLIS K-12は働く場所が違う
「同じ乳酸菌だから、結局どちらも似たような働きをするのでは」と思うかもしれませんが、実はこの2つはアプローチする場所がまったく異なります。プラズマ乳酸菌は全身の免疫システムに、BLIS K-12はのど・口内にというように、対象そのものが違うのです。まずはこのシンプルな違いを押さえたうえで、それぞれの成り立ちを見ていきましょう。
全身の免疫かのど・口内かで対象が異なる
プラズマ乳酸菌が働きかけるのは、腸から吸収されたあとに全身をめぐる免疫細胞です。一方のBLIS K-12は、口の中やのどといった局所にとどまり、そこに棲みつく菌のバランスを整える役割を担うとされています。どちらも「乳酸菌」という言葉がついていますが、実際は分類学上まったく別の菌であり、得意分野が異なると考えるとわかりやすいでしょう。
プラズマ乳酸菌はキリンが発見した免疫ケア成分
プラズマ乳酸菌の正式名称は「Lactococcus lactis strain Plasma(JCM 5805株)」です。キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオの共同研究チームが2010年に発見し、100株以上の乳酸菌を調べる中で見つかったとされています。もともとはチーズやヨーグルトの発酵にも使われる乳酸菌の仲間で、2020年には免疫領域の機能性表示食品として国内で初めて届出が受理されました。
BLIS K-12は口内の常在菌から生まれた成分
BLIS K-12の正式名称は「Streptococcus salivarius K12(唾液連鎖球菌K12)」です。ニュージーランドの健康な子どものどから見つかった菌で、BLIS Technologies社がオタゴ大学と共同で研究・開発を進めてきました。もともと口の中に自然に棲みついている常在菌の一種であり、抗菌物質を出すことで知られています。
プラズマ乳酸菌は全身の免疫ケアで注目される菌
「プラズマ乳酸菌って結局何をしてくれるの?」という疑問には、”全身の免疫システムに働きかける菌”というのが答えです。研究で示されている役割の範囲を、誤解しやすいポイントとあわせて整理します。
免疫の司令塔”pDC”に働きかけるとされる
プラズマ乳酸菌の特徴は、免疫細胞に指令を出す役割を持つ「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」に直接働きかける点です。一般的な乳酸菌の多くは一部の免疫細胞のみを活性化するのに対し、プラズマ乳酸菌は菌そのものに含まれるDNAがpDCに取り込まれ、生死を問わず作用するとされています。この仕組みは日本乳酸菌学会誌でも報告されており、2020年には「pDCに働きかけ、健康な人の免疫機能の維持に役立つことが報告されています」という表示で機能性表示食品として届出が受理されました。あくまでキリンが届け出た表示内容であり、免疫力が上がる・病気を予防するといった断定的な効果を示すものではない点は押さえておきましょう。
体調管理に関する研究報告
プラズマ乳酸菌については、風邪や体調管理に関する研究報告もいくつか公表されています。2週間以上継続して摂取した場合にpDCの活性が保たれやすいという報告や、小中学生を対象にした研究など、体調管理に関心がある層への情報発信が中心です。ただし「摂取すれば必ず風邪をひかなくなる」というものではなく、あくまで免疫機能の維持をサポートする範囲の話であり、断定的な効果を示すものではない点に注意しましょう。
整腸目的の乳酸菌とは役割が異なる
ヨーグルトなどでおなじみのビフィズス菌や乳酸桿菌の多くは、生きて腸まで届き、腸内フローラを整えることが主な役割です。これに対してプラズマ乳酸菌は整腸を主目的とした菌ではなく、菌体そのものが免疫の司令塔pDCに働きかける仕組みを持つ点が異なります。どちらが優れているというものではなく、そもそも狙っている働きが違う菌だと理解しておくと、成分表を見たときに混乱しにくくなります。
BLIS K-12はのど・口内で働く菌
「BLIS K-12は聞き慣れないけれど何のための菌?」という方への答えは、”のど・口内で働く菌”ということです。抗菌物質を出す仕組みと、口臭・のどのケアで注目される理由を整理します。
抗菌物質で口内フローラを整えるとされる
BLIS K-12は「サリバリシンA2」「サリバリシンB」と呼ばれる抗菌物質(バクテリオシン)を産生することが知られています。これらの物質が口の中で増えすぎた有害菌の働きを抑え、口内フローラのバランスを保つ助けになるとされています。もともと口腔内に棲む常在菌由来であるため、口の環境になじみやすい菌だと考えられています。
口臭・のどのケアで注目される理由
口臭の主な原因物質である揮発性硫黄化合物(VSC)について、BLIS K-12を含む研究では、口臭原因菌との共培養でVSCの産生が抑えられたという報告があります。またのどのケアに関しても、繰り返す咽頭炎がある子どもを対象にした研究で、BLIS K-12を継続摂取したグループのほうが感染の頻度が少なかったという結果が報告されています。「口臭が治る」「のどの炎症が予防できる」と言い切れるものではありませんが、口内・のどの環境ケアの選択肢として研究が進められている菌といえます。
虫歯・歯周病ケアへの研究も進む
虫歯の原因菌であるミュータンス菌が作るバイオフィルム(歯垢)の形成を、BLIS K-12が抑えるとする報告もあります。歯周病ケアに関する研究も進められており、口の中の環境全体を整える菌として、歯科領域からも注目が集まっている状況です。いずれも研究段階の報告であり、歯科医院での定期的なケアに置き換わるものではない点は覚えておきましょう。
比較表でわかる2つの乳酸菌の違い
ここまでの内容を、比較表で一度に確認できるように整理しました。分類・役割・対象部位の違いが一目でわかります。
分類・発見の経緯を比べる
まずは、それぞれの正式名称や発見・開発の経緯を比較表で確認しましょう。
| 項目 | プラズマ乳酸菌 | BLIS K-12 |
|---|---|---|
| 正式名称 | Lactococcus lactis strain Plasma(JCM 5805株) | Streptococcus salivarius K12(唾液連鎖球菌K12) |
| 由来 | チーズ・ヨーグルトの発酵にも使われる乳酸菌の一種 | 健康な子どものどから見つかった口腔常在菌 |
| 発見・開発 | キリン・小岩井乳業・協和発酵バイオが共同研究(2010年発見) | ニュージーランドBLIS Technologies社がオタゴ大学と共同開発 |
| 国内の届出制度 | 2020年、免疫領域で機能性表示食品として国内初の届出受理 | 国内で機能性表示食品としての届出はなし |
期待される役割・対象部位を比べる
続いて、それぞれが働きかける対象部位と期待される役割の違いを整理します。
| 項目 | プラズマ乳酸菌 | BLIS K-12 |
|---|---|---|
| 対象部位 | 全身(腸で吸収されたのち免疫細胞へ) | 口内・のど(局所) |
| 働きかける相手 | 免疫の司令塔と呼ばれる”pDC” | 口内の有害菌・のどの粘膜環境 |
| 期待される役割 | 健康な人の免疫機能の維持をサポート | 口内フローラを整え、口臭・のどのケアに役立つとされる |
| 主な研究テーマ | 体調管理、pDCの活性化 | 口臭(VSC抑制)、のどの感染予防、虫歯原因菌の抑制 |
2つを並べてみると、同じ「乳酸菌」という括りでも、免疫という大きなくくりの中で担当している場所がまったく違うことがわかります。
同時に取り入れることはできるか
プラズマ乳酸菌とBLIS K-12は、それぞれ全身・口内という異なる部位を対象にしているため、成分としてバッティングするものではありません。実際に、複数の菌を組み合わせて設計されたサプリメントも存在します。どちらか一方を選ぶというより、「自分がどちらの悩みを重視したいか」を軸に考え、必要に応じて組み合わせる発想もできるでしょう。
目的別に見る向いている人・選び方
「結局、自分にはどちらが向いているの?」という疑問に、目的別の考え方でお答えします。
風邪や体調管理を重視するなら
季節の変わり目に体調を崩しやすい、日々の体調管理を意識したいという方には、全身の免疫システムに働きかけるプラズマ乳酸菌が選択肢の中心になります。ヨーグルトや飲料、サプリメントなど取り入れ方の幅が広いのも特徴です。
口臭やのどのイガイガが気になるなら
人と話すときの口臭が気になる、季節の変わり目にのどがイガイガしやすいという方には、口内・のどに直接アプローチするBLIS K-12が向いています。トローチやサプリメントなど、口の中で溶かして摂るタイプの製品が多いのも特徴のひとつです。
両方が気になるときの考え方
「体調管理も気になるし、口臭やのども気になる」という方は、どちらか一方に絞り込む必要はありません。対象部位が異なる菌なので、優先順位をつけつつ、両方の視点を持って毎日の習慣を選んでいくとよいでしょう。
口と腸、両方をケアする習慣を続けた先に
「毎日忙しくて、口も腸も別々にケアするのは大変」と感じる方も多いでしょう。ひとつの習慣として続けた先にどんな変化が期待できるかを描きます。
一つの習慣で口と腸を同時に整える選び方も
口のケアと腸のケアをそれぞれ別のアイテムで揃えようとすると、種類も手間も増えて続けにくくなりがちです。だからこそ、ひとつの習慣の中で複数の視点をカバーできる選び方があると、日々のケアがぐっとシンプルになります。
毎日続けやすい形から選ぶという視点
どんなに期待される働きがあっても、続けられなければ意味がありません。粒の大きさや味、飲むタイミングなど、自分の生活リズムに無理なく組み込める形かどうかを基準に選ぶことも大切な視点です。
焦らず、今の悩みを整理するところから
まずは「体調管理を重視したいのか」「口臭やのどが気になるのか」、自分の悩みを整理するところから始めてみましょう。焦って両方に手を出す前に、今の自分に必要なケアを見極めることが、無理なく続けるための第一歩になります。
口と腸を別々にケアするのが負担に感じられる方には、複数の菌を組み合わせた設計のサプリメントという選択肢もあります。「せっかく取り入れるなら、まとめてケアできる方法はないか」と考える方は少なくありません。
「口と腸、両方にアプローチしたい」という方に選択肢のひとつがTHE MENEKIです。BLIS K-12に加えて、酪酸菌やビフィズス菌BB536、ロイテリ菌など複数の菌を組み合わせたシンバイオティクス設計で、毎日のケアをひとつの習慣にまとめやすくなっています。
なお、THE MENEKIにプラズマ乳酸菌は配合されていません。全身の免疫ケアを重視したい場合は、プラズマ乳酸菌を含む食品と使い分けて考えるとよいでしょう。また、THE MENEKIは機能性表示食品ではないため、成分の働きについては一般的な研究報告として参考にする程度にとどめてください。
プラズマ乳酸菌とBLIS K-12のよくある質問
読者から寄せられやすい疑問に、ひとつずつ答えます。
2つの乳酸菌は同時に摂ってもいい?
プラズマ乳酸菌は全身の免疫システム、BLIS K-12は口内・のどというように対象部位が異なるため、同時に取り入れても問題ないと考えられています。実際に複数の菌を組み合わせたサプリメントも販売されています。ただし持病がある方やアレルギーが心配な方は、自己判断せずかかりつけ医に相談してから取り入れましょう。
子どもや妊娠中でも摂れる?
どちらの菌も食品やサプリメントとして流通していますが、対象年齢や摂取量は製品ごとに異なります。子ども向けの製品では年齢による目安量が設定されていることが多く、妊娠中・授乳中の方は、製品パッケージの注意書きを確認したうえで、不安な場合は医師や薬剤師に相談してから取り入れると安心です。
どのくらい続ければ実感できる?
プラズマ乳酸菌については、2週間以上継続して摂取することで変化が確認されたとする研究報告があります。BLIS K-12についても、数週間から数か月単位で継続した研究が中心です。どちらも即効性を求めるものではなく、毎日続けることを前提とした成分だと理解しておくとよいでしょう。
サプリとヨーグルト、どちらを選ぶ?
プラズマ乳酸菌は死菌でも働きかける仕組みを持つ特徴があるため、加熱殺菌されたドリンクやサプリメントでも摂取しやすい成分です。一方のBLIS K-12は、口の中で溶かして摂るトローチやサプリメントの形で流通していることが多く、いわゆる「ヨーグルトで手軽に」という摂り方は一般的ではありません。続けやすさや普段の食生活との相性を基準に選ぶとよいでしょう。
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まとめ
プラズマ乳酸菌とBLIS K-12は、どちらも「乳酸菌」と呼ばれながら、働きかける対象がまったく異なる成分です。全身の免疫ケアを重視するならプラズマ乳酸菌、口臭やのどのケアを重視するならBLIS K-12というように、自分の悩みに合わせて選ぶ軸を持つことが大切です。
この記事のポイント
- プラズマ乳酸菌は全身の免疫、BLIS K-12は口内・のどと対象部位が異なる
- プラズマ乳酸菌は免疫の司令塔”pDC”に、BLIS K-12は口内の有害菌に、それぞれ異なる形で働きかける
- 対象部位が異なるため、同時に取り入れても成分としてバッティングしにくい
- 風邪・体調管理重視ならプラズマ乳酸菌、口臭・のどが気になるならBLIS K-12が選択肢
- 両方が気になる場合は、複数の菌を組み合わせた設計のサプリという選択肢もある
まずは自分がどちらの悩みを重視したいのかを整理するところから、無理のない一歩を踏み出してみましょう。
参考文献
- 消費者庁「機能性表示食品の届出情報検索」
- 藤原大佑「ウイルス感染防御機能を司るプラズマサイトイド樹状細胞を活性化するLactococcus lactis subsp. lactis JCM 5805に関する研究」日本乳酸菌学会誌, Vol.25, No.2, pp.75-80, 2014
- Wu CC et al., “Oral Probiotics, Streptococcus salivarius K12 and M18, Suppress the Release of Volatile Sulfur Compounds and a Virulent Protease from Oral Bacteria: An In-Vitro Study” (PMC)
- Di Pierro F et al., “Use of Streptococcus salivarius K12 in the prevention of streptococcal and viral pharyngotonsillitis in children” (PMC)
- Lee E et al., “Inhibitory effects of Streptococcus salivarius K12 on formation of cariogenic biofilm” (PMC)

