風邪予防の食べ物ランキング10選!今日の献立に足せる1品はどれ?

免疫・風邪・体調管理

「今年こそ風邪をひきたくない」「何を食べれば体が守られるの?」。寒くなるたびに、そう感じる方は多いはずです。

答えから言うと、1位はヨーグルトです。菌とたんぱく質を一緒に摂れて、毎日続けやすいからです。2位以下も、免疫の働きに関わる栄養を身近な食材で摂れる順に並べました。

10食材を1つの表にまとめ、「今日の献立に1品足すなら何か」まで書いています。全部そろえる必要はありません。できる1品から、一緒に見つけていきましょう。

食事が免疫の働きを支える場所は3つある

食べ物で体調管理と聞くと、気休めに感じるかもしれません。けれど、免疫の調整役を育てる腸内細菌、ウイルスの入り口になる粘膜、免疫細胞や抗体の材料、この3つはどれも毎日の食事から作られます。食材を選ぶ物差しも、この3つです。

腸内細菌が免疫の調整役を育てる

腸には多くの細菌が住み、食物繊維をエサにして酪酸などを作ります。この酪酸が免疫の仕組みに働きかけ、炎症を抑える制御性T細胞を増やします。食物繊維の多いエサを与えたマウスほど、腸で作られる酪酸が多くなっていました。

<p class=”hm-term”><b>用語メモ|制御性T細胞</b>免疫の反応が行きすぎないように抑える役目の免疫細胞です。腸内細菌が作る酪酸が、この細胞を増やす後押しをします。</p>

発酵食品で菌を補い、野菜やきのこ、海藻の食物繊維で菌を育てる。この2つが、免疫の調整役を腸で育てる食べ方です。

粘膜は食事で保たれる入り口の守り

ウイルスが体に入る入り口は、鼻やのどの粘膜です。ビタミンAが不足すると粘膜の表面が乾き、免疫の働きも落ちて、感染症にかかりやすくなります。にんじんやブロッコリーのβ-カロテンは、体の中でビタミンAに変わります。

ビタミンCも、皮膚や粘膜を作るコラーゲンの合成に欠かせません。緑黄色野菜と果物を毎日少しずつ続けることが、入り口の守りになります。

免疫細胞と抗体の材料はたんぱく質

免疫細胞も、ウイルスにくっつく抗体も、材料はたんぱく質です。朝食をパンとコーヒーだけで済ませる日が続くと、材料が足りないまま冬を迎えることになります。

体にためておけない栄養が多いので、「毎食、少しずつ」が合言葉です。季節の変わり目に崩れやすい方は、季節の変わり目の体調不良の整え方もあわせてどうぞ。

風邪予防に役立つ食べ物ランキング10選

順位は「免疫の働きに関わる栄養の種類の多さ」と「毎日の続けやすさ」で決めました。1位はヨーグルト、2位はブロッコリー、3位は鮭です。まず表で全体を眺めて、今日の献立に足せそうな1品に印をつけてください。

順位食材免疫の働きに関わる主な栄養今日の献立に足すなら
1位ヨーグルト乳酸菌・ビフィズス菌、たんぱく質朝食に小鉢1杯。バナナを添える
2位ブロッコリービタミンC、β-カロテン、食物繊維電子レンジで加熱し、塩とオリーブ油で
3位鮭ビタミンD、たんぱく質塩鮭1切れを焼く。忙しい日は鮭フレーク
4位きのこ類食物繊維、β-グルカン味噌汁にしめじかまいたけをひとつかみ
5位納豆納豆菌、たんぱく質、食物繊維1パックにねぎを散らす
6位にんじんβ-カロテン、食物繊維油で炒めてきんぴらに
7位にんにく香り成分、ビタミンB6炒め物に1片
8位生姜辛み成分(ジンゲロール)汁物にすりおろしを小さじ1
9位アーモンドビタミンE、亜鉛、食物繊維間食にひとつかみ(素焼き・無塩)
10位緑茶カテキン食後に湯のみ1杯

上位3つは腸と粘膜と材料をそろえる食材

ヨーグルトが1位なのは、乳酸菌やビフィズス菌を毎日無理なく補え、たんぱく質も同時に摂れるからです。

2位のブロッコリーは、ビタミンCとβ-カロテンの両方を持つ緑黄色野菜です。入り口の守りと抗酸化を1つの野菜でまかなえます。

3位の鮭は、食事から摂りにくいビタミンDの代表です。日光に当たる時間が短い冬ほど、魚の日を意識して増やしたいところです。

4番目から6番目は毎日の副菜にしやすい食材

きのこは食物繊維とβ-グルカンを含み、味噌汁や炒め物に入れるだけで量が稼げます。種類ごとの違いはきのこの栄養と食べ方にまとめています。

納豆は、納豆菌にたんぱく質と食物繊維が加わった、日本の食卓ならではの発酵食品です。1パックで主菜の足しにもなります。

にんじんはβ-カロテンの代表格です。油と一緒に調理すると、脂溶性のビタミンAとして体に取り込まれやすくなります。

7番目から10番目は香りと間食で続けやすい食材

にんにくと生姜は、量は少なくても料理の味を決める食材です。香りや辛みの成分に注目が集まりますが、順位の理由は「毎日の料理に自然に入る」ことにあります。

アーモンドは、ビタミンEと亜鉛を間食で補える点が強みです。素焼きで無塩のものを、ひとつかみを目安にします。

緑茶はカテキンを含み、温かい1杯が食後の習慣になりやすい飲み物です。

免疫の働きに関わる5つの栄養素と代表食材

ランキングの食材に共通するのは、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛、たんぱく質、そして腸を育てる乳酸菌と食物繊維です。栄養素で覚えておくと、表にない食材でも「代わりになるか」を自分で判断できます。

ビタミンCとビタミンDは不足の出方が違う

ビタミンCは抗酸化の代表で、酸化されたビタミンEをよみがえらせる相乗りの働きもあります。体にためにくいので、野菜と果物を毎食に分けて食べるのが向いています。

ビタミンDは日光に当たると皮膚でも作られますが、外に出る時間が短い冬は不足しやすくなります。都内で健康診断を受けた5,518人のうち98%が不足の基準に入り、きのこ由来のビタミンD2はほとんど検出されませんでした。食事から補うなら、鮭やさばなど魚のビタミンD3が主役です。

不足のサインや摂り方の目安はビタミンDと免疫の関係にまとめています。

亜鉛とたんぱく質は免疫細胞を作る材料

亜鉛が不足すると、味覚の変化や皮膚炎に加えて、免疫の働きにも支障が出ます。牡蠣や牛の赤身、卵、アーモンドに含まれ、毎日こまめに摂りたい栄養です。多い食べ物と不足のサインは亜鉛と免疫の関係で確かめられます。

たんぱく質は、免疫細胞と抗体そのものの材料です。肉・魚・卵・大豆製品のどれかを、1食に1品は入れてください。

乳酸菌と食物繊維はセットで腸を育てる

ヨーグルトや納豆の菌を「補う」だけでなく、食物繊維で「育てる」ことが腸内環境を整えるコツです。食物繊維は穀類・いも・豆・野菜・きのこ・果物・海藻に含まれ、日本人の平均摂取量は1日18.1g。目標の男性20g以上、女性18g以上にわずかに届いていません。

1日の差はわずかなので、ご飯をもち麦入りにする、味噌汁にきのこと海藻を足す、といった1品で縮められます。

ここまでの栄養を毎日の食事でそろえるのが理想ですが、魚が続かない週や、朝食がパンだけになる日は誰にでもあります。足りなかった日の抜けを埋める方法を1つ持っておくと、冬の体調管理が気持ちの面でも楽になります。サプリメントは食事の代わりではなく、こうした日の穴埋めとして考えるのが長続きのコツです。

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栄養を逃さない食べ方と組み合わせのコツ

同じ食材でも、食べ合わせと調理で体に入る量は変わります。発酵食品と食物繊維は一緒に、ビタミンCは短時間加熱か生で。ひき始めの日は回復を助ける食事に切り替える。この3つを覚えておけば十分です。

発酵食品と食物繊維は同じ皿にのせる

菌を補う発酵食品と、菌のエサになる食物繊維を同時に摂ると、腸で菌が働きやすい環境が整います。組み合わせは次の4つが定番です。

  1. ヨーグルト+バナナ
  2. 味噌汁+わかめ・ごぼう
  3. 納豆+もち麦ごはん
  4. キムチ+玄米ごはん

朝食の「ヨーグルト+バナナ」を固定するだけでも、続けやすい腸活になります。にんじん・ごぼう・生姜を入れた豚汁や野菜スープも、朝に温かいものを一杯とる習慣として続けやすい形です。忙しい朝は、インスタントの味噌汁にすりおろし生姜をひとかけ加えるだけで構いません。

ビタミンCは短時間加熱か生で

ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、ブロッコリーは電子レンジや蒸し焼きの短時間調理が向いています。ゆで汁に溶け出した分は、スープにすれば無駄になりません。

キウイやみかんは生で食べられるので、食後の果物として毎日少しずつ補えます。10食材を使った献立とレシピは、免疫ケアに役立つ食べ物10選とレシピに書いています。

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ひき始めを感じたら食べ物を切り替える

のどの違和感や寒気を感じた日は、体調管理の食事から「回復を助ける食事」に切り替えます。消化のよい温かいものと水分を優先し、辛いものや脂っこいものは控えます。

症状別の選び方は風邪のときの食べ物と食べてはいけないものにまとめています。発熱が続く、食事がとれない日が続くときは、医療機関に相談してください。

まとめ

風邪予防の食べ物ランキングは、1位ヨーグルト、2位ブロッコリー、3位鮭。腸を育てる菌と食物繊維、入り口を守るビタミンAとC、材料になるたんぱく質、冬に足りないビタミンDを身近な食材でそろえる順番です。

まずは順位表の「今日の献立に足すなら」から1品を選んでください。その1品が続いたら、次の1品を増やせば十分です。

参考文献

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