のどの奥がイガイガして、つい咳払いをしたくなる。そんな日は、口にする飲み物を一つ変えるだけで、のどまわりの過ごしやすさが違ってくることがあります。
この記事でわかること✓ のどが気になるときの飲み物選びの考え方✓ のどにやさしいとされる具体的な飲み物✓ 避けたほうがよい飲み物と、飲むときの注意点
難しく考える必要はありません。まずは身近な一杯から、無理なく試してみましょう。
喉が気になるときの飲み物の考え方
のどが気になるときは、温かく刺激の少ない水分をこまめにとるのが基本の考え方です。冷たいものや刺激の強いものを避けながら、うるおいを保つことを意識してみましょう。

温かく刺激の少ないものを選ぶ
のどに不快感があるときは、熱すぎず冷たすぎない、刺激の少ない飲み物が選ばれやすい傾向にあります。香辛料の強いものや炭酸の刺激は、のどの粘膜(ねんまく、のどの表面をおおう薄い膜)に負担を感じやすいという声もあります。まずは味付けの薄い温かい飲み物から試してみるとよいでしょう。緑茶や紅茶に含まれるカテキン・タンニンといった成分は、のどまわりのケアとして古くから親しまれてきたともいわれますが、あくまで一般的な生活の知恵の範囲にとどまるものと捉えておくと安心です。
水分でのどをうるおす
のどが乾燥すると、イガイガ感や違和感を覚えやすくなるといわれています。こまめに水分をとることで、のどの表面をうるおった状態に保ちやすくなります。エアコンの効いた部屋や乾燥する季節は、意識的に飲み物を口にする回数を増やすことが大切です。加えて、加湿器を使ったりマスクを着けたりして空気の乾燥そのものを和らげておくと、飲み物によるうるおいケアと合わせて過ごしやすさにつながりやすくなります。1日を通してコップ数杯分を目安に、のどが渇く前に少しずつ飲む習慣をつけてみましょう。
のどにやさしいとされる飲み物
のどにやさしいとされる飲み物としては、はちみつ入りの白湯や生姜湯、カモミールなどのハーブティーがよく挙げられます。それぞれの特徴を順番に見ていきましょう。

はちみつ入りの飲み物・白湯
白湯(さゆ、沸かしたお湯を人肌程度まで冷ましたもの)にはちみつを溶かした飲み物は、昔からのどのケアに親しまれてきた組み合わせです。とろみのある口当たりがのどにやさしいと感じる方が多く、就寝前の一杯として選ばれることもあります。分量の目安は、コップ1杯の白湯にティースプーン1杯程度のはちみつが取り入れやすいでしょう。レモンを軽く搾って加えると、香りの変化も楽しめます。なお、1歳未満の乳児にははちみつを与えないよう注意が必要です。
生姜湯・カモミールなどのハーブ系
生姜湯(しょうがゆ)は体を温める飲み物として知られており、のどが気になる季節に選ばれやすい飲み物のひとつです。すりおろした生姜にお湯とはちみつを加えるだけで手軽に作ることができます。生姜湯の作り方や特徴については、別記事でも詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。カモミールなどのハーブティーはカフェインを含まないものが多く、就寝前でも取り入れやすいとされています。マシュマロウやリコリスなど、粘り気のある成分を含むハーブものどにやさしいと紹介されることがあり、香りでリラックスしたいときにも向いています。
飲み方と温度の目安
飲み物の温度は、熱すぎず人肌からぬるめ程度が目安とされています。一気に飲むのではなく、こまめに少しずつ口にする飲み方が、のどへの負担を抑えやすいといわれています。

熱すぎず人肌〜ぬるめで
熱々の飲み物は湯気だけでのどに刺激を感じることがあるため、少し冷ましてから口にするのがおすすめです。人肌からぬるめの温度は、のどにも体にもなじみやすく、リラックスできる温度帯といえます。カップに注いでから2〜3分ほど置いておくだけでも、飲みやすい温度に近づきます。飲む前にひと呼吸置いて温度を確かめる習慣をつけてみましょう。
こまめに少しずつ
一度にたくさん飲むよりも、コップ半分程度を何度かに分けて飲むほうが、のどの乾燥を防ぎやすいとされています。朝起きたとき、食事の前後、就寝前など、生活の節目に合わせて飲むタイミングを決めておくと続けやすくなります。デスクワーク中や外出先でも、手の届くところに飲み物を用意しておくと、こまめな水分補給が続けやすくなります。
避けたほうがよい飲み物
のどが気になるときは、刺激の強い飲み物や冷たすぎる飲み物は避けたほうがよいとされています。避けたいものをあらかじめ知っておくと、日々の飲み物選びに迷いにくくなります。

刺激の強いもの・アルコール・カフェインの摂りすぎ
香辛料の強い飲み物や炭酸飲料は、のどの粘膜に刺激を感じやすいとされています。アルコールは体の水分を排出しやすくする働きがあるとされ、カフェインを含む飲み物も摂りすぎると同様の傾向があるといわれています。特に就寝前のお酒は、のどの乾燥につながりやすいとの指摘もあり、控えめにしておくほうが無難です。コーヒーや紅茶を楽しむこと自体は問題ありませんが、量やタイミングには気を配りたいところです。
冷たすぎる飲み物
キンキンに冷えた飲み物は、のどに一気に刺激を与えやすいとされています。暑い時期はつい冷たいものに手が伸びがちですが、のどが気になるときは常温か、少し冷たさを和らげたものを選ぶほうが安心です。氷を控えめにする、冷蔵庫から出してから少し時間を置くなど、ひと手間でのどへの負担を減らせることがあります。冷たいアイスクリームや氷菓も、同じ理由で量に気をつけたい食品のひとつです。
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飲むときに知っておきたい注意点
強い痛みや発熱を伴う場合、あるいは症状が長引く場合は、自己判断で様子を見続けず医療機関を受診することが大切です。持病や服薬中の薬がある方は、飲み物の選び方にも配慮が求められます。

長引く・強い痛みは受診を
飲み物の工夫で過ごしやすさが変わることはあっても、のどの不調そのものを治すものではありません。数日たっても改善が見られない場合や、強い痛み・高熱・呼吸のしづらさを伴う場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。自己判断で市販薬や飲み物だけに頼り続けることは避けたいところです。
常用薬がある方は飲み物にも注意
糖尿病などで糖分の摂取量に気を配っている方は、はちみつ入りの飲み物の量に注意が必要です。持病があり治療中の方や、常用している薬がある方は、飲み物の内容や量について、あらかじめかかりつけ医や薬剤師に相談しておくと安心です。ハーブティーの中には薬との飲み合わせが指摘されるものもあるため、自己判断で常用する前に確認しておきましょう。
まとめ
- のどが気になるときは、温かく刺激の少ない飲み物をこまめにとるのが基本です
- はちみつ入りの白湯や生姜湯、カモミールなどのハーブティーがのどにやさしいとされています
- 飲み物の温度は人肌からぬるめを目安に、少しずつ口にしましょう
- 刺激の強いものや冷たすぎる飲み物は避けたほうがよいとされています
- 強い痛みや発熱、長引く症状があるときは自己判断せず医療機関を受診しましょう
完璧を目指さなくても大丈夫です。まずは今日の一杯を、少しやさしいものに変えてみることから始めてみましょう。

